愛人として生きる

独身の私と既婚者の彼 許されない恋だけれど…

家族と私の狭間

今日は 彼が仕事終わるのを待って

いつものように 駐車場で待ち合わせ



ゴールデンウィークで

早めに帰らないといけない



だから

今日はドライブだけ



それでも 

色々な話ししながら

笑いながら


ものすごく 幸せな時間




『この道 行ったことないなぁ

        行ってみてもいい?』



こんな風に 遠回りしながら

二人の時間を楽しむ




私の家の近くのコンビニに駐車して

また少し話しして



『そろそろ帰らないといけないね…』




この瞬間の苦しさ



タイムアウト




彼が優しくキスをする



その瞬間


彼のスマホが鳴った



『…家からだ』




一瞬で サーッと血の気が引く感覚



慌てて 私は車の外に





外から 彼が電話している姿を見る


ちょっと 普段見ない表情



ちょうど 外は雷が鳴っていた

なんとなく 私の感情と共鳴




彼の顔を直視できず

ボーッと 景色を見て


その時間をやり過ごす




『…ごめんな 子供から何時に帰るかって』



彼が申し訳なさそうに 





彼はよく謝る


『時間短くて ごめんな』


『我慢させて ごめんな』




それを聞いて私は

いつも こう思う



謝らせてばかりで ごめんね





彼の帰りを待つ家族


でも ごめんなさい



あなたたちが彼を必要とするように

私も彼が必要なんです



絶対に 必要なんです