告白
彼は 私の姿を見て驚いた
その顔を見た瞬間
我慢できずに抱きついた
『…好きに なってしまいました
気持ちが 動いてしまいました…』
声を震せながら
言葉をひとつ ひとつ
確かめるように つぶやいた
『…ほんとうに?…』
彼は驚きながら そっと抱きしめてくれた
自分の鼓動が
こんなにうるさいと感じたことはなかった
『…でも 俺 結婚してるよ?
子供いるし 』
『 期待させたくないからちゃんと言うけど
離婚する気も ないんだよ 』
…うん 知ってる
そんなの 知ってる
知ってるし
正直 そんなこと どうでもいい
何も壊すつもりもない
奪いたいわけではない
ただ あなたが好きっていうだけ
そのあと
鼓動の音だけ響く部屋で
キスをした
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