愛人として生きる

独身の私と既婚者の彼 許されない恋だけれど…

家族と私の狭間

今日は 彼が仕事終わるのを待って

いつものように 駐車場で待ち合わせ



ゴールデンウィークで

早めに帰らないといけない



だから

今日はドライブだけ



それでも 

色々な話ししながら

笑いながら


ものすごく 幸せな時間




『この道 行ったことないなぁ

        行ってみてもいい?』



こんな風に 遠回りしながら

二人の時間を楽しむ




私の家の近くのコンビニに駐車して

また少し話しして



『そろそろ帰らないといけないね…』




この瞬間の苦しさ



タイムアウト




彼が優しくキスをする



その瞬間


彼のスマホが鳴った



『…家からだ』




一瞬で サーッと血の気が引く感覚



慌てて 私は車の外に





外から 彼が電話している姿を見る


ちょっと 普段見ない表情



ちょうど 外は雷が鳴っていた

なんとなく 私の感情と共鳴




彼の顔を直視できず

ボーッと 景色を見て


その時間をやり過ごす




『…ごめんな 子供から何時に帰るかって』



彼が申し訳なさそうに 





彼はよく謝る


『時間短くて ごめんな』


『我慢させて ごめんな』




それを聞いて私は

いつも こう思う



謝らせてばかりで ごめんね





彼の帰りを待つ家族


でも ごめんなさい



あなたたちが彼を必要とするように

私も彼が必要なんです



絶対に 必要なんです





昨日のデート

まだ 余韻に浸っている


幸せすぎた昨日のこと




頭の中 ループで


彼の言葉や 体温や 愛し合った全ての行為



今日は仕事をしながらも

まだまだ 私はその世界にいる




久しぶりのホテルで



部屋に入るなり

彼が後ろから 抱きつく



キスしたり

胸やお尻を触ったり


ものすごく彼が興奮していた



『あぁ 久しぶりだな…』



お互い我慢できなくなって

途中までしてしまって



でも 

ゆっくりじっくり したいから


すぐにシャワーを浴びに行った




彼はいつも


『一緒にお風呂入ろうか』


って言ってくるけれど


私は断固拒否!笑




とても恥ずかしく感じるし



裸を見せるのは 

愛し合う行為の時だけ



と決めている





シャワーから出たら 

いつものお決まり

お酒を飲む



『今日もお疲れ様でした』



乾杯して 


おつまみ食べたりして


たわいもない話をして


彼に足ツボマッサージしたりして 笑





まったりした時間と


この後の はげしい時間




生々しい表現で申し訳ないが


私の体が こんなにも反応するのかと


自分でビックリする




彼が触るだけで 感度も異常になる


イクということは

こういうことなのかと


彼とのセックスは


この世で

これ以上ないというくらいの気持ちよさ



宇宙に飛び立ちます 笑




『俺だけの体だからな』



彼の独占欲な言葉に キュンとして


より 気持ちが昂ぶる




限られた時間の中の

幸せすぎるひととき…



本当は もっと一緒にいたい





今日はデート

今日 彼に会います



いつものように

朝からウキウキ 浮ついている私



水曜日に会うのは珍しいので

奥さんからの電話はかかってこないと思う…



奥さんからの電話が続いた特定の曜日

極力早く帰るようにした





彼がコロナにかかったら という例え話を

家でした時に


奥さんは彼に


『コロナになったら家に帰ってこないで

      子供にうつったら大変だから』



と言ったそうだ




私なら 

彼がコロナになったら より一緒にいたい


たとえ 私にうつろうとも


一心同体の感覚





母親でもある奥さんの感覚は

否定的な意味ではなく 

私との立場の違いや

感じ方の違いや


何だか 諸々 考えてしまった



彼は


『嫁は俺に興味ないと思うよ』


と常々言っているが



もし 不倫を疑って電話してきているなら

ちゃんと彼を大事に思っている証拠


でも それは

私が彼に抱く大事とは異質な気がする





彼個人を見ていないというか


家族全体のことを考えて生活しているんだな


あたりまえか




私は 彼ただひとりしか見ていない


彼がいなくなったら生きていけないほど大事



好きすぎて苦しくなるって

人間 いくつになっても感じるものなんだな