愛人として生きる

独身の私と既婚者の彼 許されない恋だけれど…

今夜の彼

彼とのデートから帰ってきました


いつものように

彼の仕事が終わるのを待って待ち合わせ



彼の車に乗り込む



『今日は早く帰らないとマズイから

   会う時間確保したくて

       仕事早めに切り上げてきたよ』



ちゃんと私のことも考えてくれて

時間を作ってくれている



その気持ちが すごく嬉しい






行きつけのラブホテルに行って

やっと二人だけの愛の時間が始まる




『ラブホテルのポイント 

   すごく貯まってる 笑

     また商品券に交換できちゃうけど』


『こんなに通い詰める人

      他にいるのかね〰笑』



二人で笑いながら 

まったりと時間を過ごす




今日あったことや 

仕事の話や

家庭のことや


どこが好きなのか?といった

愛の確認など…



話しながら 私は彼にべったりくっつく



『そんなに好き?

    俺がいなくなったら困る?』



『困る!困るし…生きていけないよ…』



『俺も大好きだよ…』




優しく私にキスをしてくれる


私の身体全てが 彼を欲する





彼が私を抱きながら



『う……気持ち…いい…』



と漏らす声に この上なく幸せを感じる



私の大好きなひとが

私の身体で感じてくれている




その声で 私も昇天する



愛し合うとは こういうこと






『これからも 

     俺が抱くのはお前だけだからな』





この言葉で もう 満足してしまう



ひとを好きになるって

どんな愛の形でも 苦しみは伴うけれど



それを上回って



愛することでしか 得られない感動が

無限にある





たとえ 彼が

奥さんと子供が待つ家に

急いで 帰っていったとしても




私は 彼と離れられない


絶対に…





彼氏がモテる苦しみ

彼は とてもカッコイイ


惚れた欲目ではなく 

冷静に見てもモテるタイプ



子供の頃も 学生の頃も 大人になってからも


ずーっとモテている らしい






美容院に行って

顧客カードに記入したら最後

美容師の女性から お誘いの連絡が来る



病院に行って

診察を受けたら最後

看護師の女性から お誘いの連絡が来る




…個人情報の問題 どーなってる⁉︎笑




まだ色々エピソードはあるが 


とにかく モテるひと




だから 


愛人の立場でおかしいが


他のひとに取られないか 不安になる




なぜか 奥さんにはヤキモチを妬かない


別格なので


そういう 対象ではないんだと思う






でも 他の女性は 嫌だ






彼の職場は

(私のアルバイト先は)


女性だらけである




だから いつも心配




実際に 


彼に好意を寄せていたひとがいて

彼に告白していたけれど


…彼はものすごく 嫌がっていた 



そのあと その女性に 

とても冷たく対応していたし


好きでもないひとに 

好意を寄せられることに

とにかく 嫌悪感をあらわにしていた



…安心した 笑




安心したけれど 


心配はつきまとう





モテるひとって 

日常茶飯事に好意を寄せられてばかりだから

あしらうのも慣れてるんだなぁ 



モテるひとって

結婚していようが 子供いようが

なんだろうが

寄ってくるんだろうなぁ


…私も そのひとりだけど 笑






『なに? なんで見てるの?』





彼が運転している姿を 

助手席から 見惚れながら


こんな素敵なひとの

特等席にいられるなんて


私は なんて幸せなんだ


って 強く思う






綺麗な横顔


整った顔立ち





優しいまなざしも 


色っぽい声も


運転する手つきも




すべてが 好き




大好きすぎる…



愛人としてのルール

私が勝手に考えたルール



●家庭の話はタブーにしない

●家庭を優先にしてもらう

●家庭に影響を及ぼすことはしない




…強がり感 出てますかね笑


でも 意外と強がりではない




家庭の話をタブーにしないのは


私に変な気を使わないで欲しいのと

私の知らない 彼の世界を 

知っておきたいから



それに



家庭のことでも 何でも話せる

やすらぎの場になりたいから




家庭を優先にしてもらうのは


家庭がうまくいっていないと

私たちの関係も うまくいかない気がするから


家庭に影響を及ぼすことをしないのも同じ理由




複雑だけれど 


家庭円満だからこその



私との関係





だから

壊したり 奪ったり 責めたり




絶対に しない







彼は 家庭ではとても良い夫であり


とても優しいパパだ



子供が大好きで 休みの日になると

めいっぱい子供と遊んでいる




『明日は仕事休みだから 

   一日中 子供たちと遊ぶ予定だよ』


『子供たちが〇〇っていうゲームに

           ハマっていてさ〰』


『子供たちが一緒に寝るのを 

  楽しみにしてくれるんだけれど

    寝相悪すぎてこっちが寝不足だよ』





楽しそうに話す彼を見て


私も楽しそうに 聞く




彼と家族だけの世界


少しの疎外感と少しの優越感









こんな大切な世界があっても 


私との時間を作ってくれているという


ちっぽけな 優越感




こういう複雑な感情と


常に向き合って 私は 彼を愛し抜く